盲導犬体験記の続き、最終回である。
会場を出て1ブロック先の交差点まで、ワンちゃんの案内のおかげで楽にたどり着けた。
「さあ、いま来た歩道を戻っていきますよ。」
ワンちゃんと来た歩道をUターンして歩き始めた。
「歩道には割と大きなイチョウの並木があります。犬は左寄りをあるくようにしているんですが、そのイチョウの木々を上手によけて誘導してますよ。」
難易度が高めの歩道なのだそうだが、なんのストレスもなくスタスタと歩ける。ワンちゃんのハーネス通りに歩くワシには、どこがすごいのかよく分からない(あせ)。
気持よく歩いているとトレーナーさんから声がかかった。
「ハーネスを持つ手がリラックスしてますよ、だいぶ慣れましたね!」
ハーネスの感じと、足にそっと触れるワンちゃんの脇腹の毛の感覚でなんの不安もなく歩けていることに、改めて気がついた。これが盲導犬の与えてくれる安心感なのじゃろう。
そうこうしているうちに再び自分の前を横切る車の音が近くなって来た。交差点が近いことを音で感じる。ワンちゃんが止まって交差点に来たことを知らせてくれる。
そして盲導犬体験も概ね終了。再び一ツ橋ホール前の広場を通り、二重自動ドアを抜けブース近くに戻る。最後にすぐ横にある階段でワンちゃんの挙動を体験して全て終了。
生まれて初めての大変貴重な体験ができた。
トレーナーさんとワンちゃんにお礼を言って帰宅の途に。
さて、先ほど歩いた歩道ってどんなんだろう?、難易度高めらしいけど、快適に歩けているしのう。。。
次の盲導犬体験している方がおっかなびっくり歩きだしているのがワシがスタスタ歩いて帰ってきた歩道じゃ。
けっこうな太さのイチョウが何の仕切りもなく歩道にニョキニョキ生えているではないか!
もし、こんなところを目隠し白杖のみで歩いたとしたら、イチョウに衝突しまくることであろう。
改めて盲導犬のものすごい能力に感心したのである。
さて、最後のワシなりのまとめじゃ。
○盲導犬は貸し出されていること
○盲導犬は全盲だけでなく視覚障害者の皆さん全般に貸出しできること
○盲導犬は視覚障害者の安全を守るスペシャリスト
○盲導犬は行き先までの道案内をするわけではないこと
○でも視覚障害者にとって大きな安心と安全を運んでくれていること
うむ、大変勉強になったわい。
まさしく気が付いていないこと、知らないことを体験出来たのじゃ。
これからも盲導犬や介助犬を支援していきたいと思わせてくれたワンちゃんとトレーナーさんに感謝!
盲導犬について詳しいことは日本盲導犬協会のWebを御覧あれ。
支援したいと思っている方も、是非協会までアクセスして下され!!
日本盲導犬協会
https://www.moudouken.net/